一般社団法人 日本食品添加物協会

一般社団法人 日本食品添加物協会

  • 学校関係者の方の入口はこちら
  • 協会会員の方の入口はこちら

食品添加物の社会的役割

ホーム > 食品添加物の社会的役割

食品添加物の社会的役割

「社会的役割」の前に、食品添加物のそもそもの働きをおさらいします。

食品加工技術の始まりと発達 古来より、そのままでは食べられない生の食材(肉、魚、植物、など)を、安全に食べられるように長持ちするようにおいしく食べられるように食品加工技術が発達してきました。 燻製 塩蔵 発酵 矯味 味付け 岩塩使用 火食 色付け 凝固 だし 食文化、食品加工技術の進歩の中、食品添加物が様々な役割を担うようになりました。 保存性向上 色付け 着香 味付け 食感向上 品質の安定化 食品製造の補佐 栄養素の補強 今、食品添加物は、食品加工技術の一つとして、「安全に」「長持ち」「おいしく」を下支えしています。
社会における食品添加物の役割 現代において、食品添加物の「安全に食べられるように」「長持ちするように」「おいしく食べられるように」は、社会的な役割も担うようになりました
イメージ
① 健康維持に貢献する、低カロリー食、減塩食 ② 介護食

昔にはなかった目的でも食品添加物は活躍しています。

健康維持 お医者さんから、砂糖などの甘いものを減らすよう言われているとき →高甘味度甘味料 減塩の手助けとして →うま味調味料、塩化カリウム  嚥下困難 咀嚼困難 介護食 食べものをうまく飲み込めないとき →増粘剤(ぞうねんざい) 栄養の補助→強化剤(ビタミン、ミネラル、アミノ酸)
アイコン
③ 食品ロスの低減(おいしく、保存性向上)

保存料、日持向上剤、酸化防止剤、殺菌料、防かび剤などによる、食品の品質を保つ役割は、食品の賞味期限または消費期限を長くします。

→ 食べられる期間が長くなることで、廃棄の機会が減ります。

着色料、調味料、甘味料、酸味料、香料、などによる食品の嗜好性を向上させる役割は、食べ物を美味しくし、食欲を向上させます。

→ 食べ残しが減り、廃棄量が減ります

環境に対しても貢献

アイコン
④ 災害などを想定し、備蓄食品(非常時において加工食品ができること)

台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が起きた時、保存の利く加工食品、調理の手間のいらない加工食品への需要が高まります。

(即席食品、缶詰、パン類、菓子類、ペット飲料、・・・など)

このような役割を担います

1.急場の食糧

2.被災者へ安心感を与える

3.備蓄食として長期保管   など

備蓄可能な食品において、保存性の向上、おいしさ向上、等の役割で食品添加物は貢献します

⑤ 食品製造における、環境への貢献

食品の大量生産のメリットは、低コスト、品質安定、安定供給、などの他、食品単位当たりのエネルギー使用量を抑えることもできます。

食品の大量生産が難しい場面で、食品添加物が手助けできます。

例えば、消泡剤、油脂を抽出する溶媒(ヘキサンなど)、ろ過助剤、豆腐用凝固剤、pH調整剤、乳化剤、など多種多様です。

生鮮原材料(肉類、野菜類、など)の殺菌や、製造後の保存性向上、品質保持の目的で使用される食品添加物も、大量生産を可能にします。

食品添加物は、食品製造におけるエネルギー削減に貢献します。

アイコン
「SDGsと食品添加物」としてまとめると 食品ロスの低減 ①劣化を防止 保存料、日持向上剤、酸化防止剤、殺菌料、防かび剤、など ②品質保持 pH調整剤、乳化剤、など ③食欲向上(よりおいしく、食べ残しを減らす) 着色料、調味料、甘味料、香料、酸味料、など 製造工程の簡略化や効率的な生産設計によるエネルギー使用量削減に貢献味、色、香り、食感には寄与しないものの、食品の製造の手助けをする多種多様な食品添加物たち(消泡剤、ろ過助剤、pH調整剤、乳化剤、等々) 多種多様な加工食品の供給状況に応じ、様々な消費者に食品を届ける介護食品、低カロリー食品、栄養を補助する食品、備蓄可能な食品、など